学生連句 日本語表現T2003 ROCK★ 


愛知県の桜花学園大学では参州めぎつねがT・Sキョージュに化けて講義をし
ている。ふっふっふ。「日本語表現T」の講義内容は、当然付け句と連句の実作
である。今年もとびきり元気な1年生83人が[ROCK} に挑戦!               

 
夏の海揺れて輝く水面月            郁 
 くり色の髪をなびかせ夏木立          切
 水の匂いがたちのぼる君           雪夜    
 青嵐私の心さらってゆく            満月

 連句(付け句)は友達どうしで言葉を工夫しあうので、言葉の表現を磨くとてもよい手段です。自分たちの今の生活、今の思いを、自分たちの言葉で表現しよう。おもしろい自分、すてきな自分を見つけよう。自分の思いをぴったり表現できる言葉をさがそう!さて、私たちをとりまく世界を眺めよう。季語もとりこみボキャブラリーを広げよう!
「日本語表現T」(前期選択 1年生 人間関係学科・国際文化学科・観光文化学科クラス4月から9月まで15回の授業です。
(1)付 け句 中日新聞の付け句コラムを参考に付けます。実作、発表、推敲◆77句に575句を ◆575句に77句を 恋句を付ける
(ぜんぶ話すよ今までのこと  うさぎ)
恋いこがれ溢れる思い胸に秘め    文乃
沈みゆく太陽見つめふと思う     ラスカル
辛いこと全てはなせる君だから    真理恵
あなたには知ってもらいたいこれからも
                    よる☆かぜ
満開の桜をあなたと見たかった    らび
猫かぶりできる女を演じてた   ももたろう
好きな人ボタンくれてもさようなら さくらんぼ
夢の中追いつきたいよ君の背に    るー
 (ぜんぶ話すよ今までのこと  うさぎ)
戒めのシルバーリングを外したら  ブリキ
母なしで自分の甘さ気がついた   輝羅
知っている我慢している母の背    海鮮
澄んだ青飛行機雲が通る空    ジャスミン
言えなくて何もないふりしてたけど 瑞穂
握った手ぐっと力を入れる君    真帆
あの時の無言電話は私なの    ニック
我が道は自分の力で開くもの    佳帆里
桜の木埋めた死体で花咲くの     雪夜
(2)夏の俳句は構内散歩夏の季語を使い575句つまり俳句を作ります。あとで連句をするときの発句 に使います。
 
冷蔵庫あけてはしめてまたあける       右真
風光りざわめく森を歩きけり           カエ
逢いたくてあなたの元へ夏の雲         らび
緑のベッドで虫のお昼寝           よる☆かぜ
夏の宵空を彩るグラデーション          黒龍
キャンパスの猫も隠れて昼寝かな      弥刀夕稀
紫陽花の色もいろいろ夢の色         さくらんぼ
朝顔のスダレを通り風が吹く          咲子
つつじ咲く肩を抱いても逃げないで         雪夜
光差す時間を止めた山若葉            ブリキ
風鈴がチロチロ鳴ってお昼どき        帆里
えごの花リンリン鳴るよベルみたい        くるみ
 ひそひそ。桜花学園大学は猫の天国!
(3)連句〔ROCK〕 グループにわかれて[連句ROCK]を巻く。◆実作◆推敲◆発表◆読み合わせ◆知識と歴史連句の常識 *グループで協力して1巻の作品を作る * 575句と77句を交互に続ける。*前句に付ける。ウチコシ句から離れる 同じ内容、言葉を付け句、ウチコシ句にかさねない。*季節句にはその季節の季語をいれる。
連句[ROCK}型式について。                            
六句の連句です。(まったく初心の学生が100分講義で巻き上げられます)一
花または一月(二季が基準)                               
 ◆巻き方                                        
 1 発句と脇は当座当季(今回は夏に巻いたのですべて夏始まりになる)  
 2 第三からは想像でよい。中に2句は恋句をいれたい。            
 3 花の座または月の座を5句めに。(作品に古典的な美が保証される)。  
 4 挙句は余情をもって。(終わる感じで)      
連句[ROCK}   「    」の巻  「    」座
発句 575  夏
 77   
第三 575             
 4  77                
 5 575  (月または花の句) 春花 秋月 冬月
挙句  77         
(4)連句〔ROCK〕作品2003年 連句ROCK 二十八巻 平成年十五年六月十七日首尾  於511教室 
 【ひとこと】は推敲後の各座から読者へのメッセージです                                          
 【この巻に一票】は翌週プリントされた全作品の中から、各自が気に入った巻を1巻選んだときのコメントです。
◆  連句ROCK 「夏の海」の巻       【月雫座】 
 夏の海揺れて輝く水面月          郁 夏
    暗闇に舞う初蛍の灯 弥刀      夕稀 夏
 これからはともにありたいいつまでも    郁
    笑顔が似合うあなたのそばで     夕稀
 やわらかい霞んで煙る
の雨        郁 春
  傘をかたむけ胸はずむ午後    小川さん 春

【ひとこと】☆前の句に付けていくのはすごく難しかった。でも悩んで出来た
句は自分でも結構気に入っている句が出来ました。(T.N)
【この巻に一票】☆綺麗な句ばかりで、繊細だと思った。挙げ句はうかうか
ドキドキする乙女心て感じ(K.F)☆脇句がロマンチックな感じ(Y.K)☆夏の
海に映った月の輝きが初蛍の灯に見えてくる(Y.K)☆優しい心に溢れて
いる句が多くて素敵。(T.K)
◆15 連句ROCK「夏の雲」の巻     【4年生座】
 逢いたくてあなたの元へ夏の雲 鈴木しずか 夏
   夜に出発サーフィン仲間 藤下絵美 夏
 ドライバー寝たらダメだよ頑張って   しずか
   みんなもちゃんと起きているから 中泉昌子
 明かり青春時代語り合い   絵美 秋
   もみじが赤く色染める山 柳武美保 秋

【ひとこと】1つの句でも、個性的なモノが
提案されて楽しかった。(yanagi)若々しさ
楽しさがみんなに伝わって面白く思ってもら
えるとうれしい。()☆友達の作った作品を
聞いてこんな考えももっているんだとわかり
面白かった。(naka)

【この巻に一票】☆つながりがよくわかりやすい。
さすが4年生。(k.f)「なかま」が上手く表現されている。
青春時代語り合いも共感がもて、全体的に好きです。
(t.s)
全体的に良くまとまっている。(s.y)
1つ1つの句が良く繋がっていて楽しい。(m.s)
いろいろな人間関係があっていい。(kubo)車を運転する
ときの眠気の表現に共感。(t.s)
2 連句ROCK 「トランク」の巻      【陰陽座】
夏の山探検気分で枝ゲッツ      堕良 夏
  髪をゆらして過ぎる涼風    如月美憂 夏
あの人が逝ってしまった海を見て   美憂
  大事なモノはトランクの中       堕良
鍵を持ち
の木の下待ち合わせ     晋 春
 姿を見せずウグイスが啼く   美憂・堕良 春
【ひとこと】☆ポイントは鍵、何の鍵って思ってもらったら成功。(sin)
☆1句に対するイメージが人それぞれだったことが印象的。(m.k)
☆いくを逝くに変えたときの意外性が面白かった。(dara)
【この巻に一票】☆悲しくて切ないイメージがわいた
(3句、4句)(S.H)☆3句目を見て、人間とは儚いものだなあと、
なぜか懐かしくなった。(・・・)☆4句目「大事なモノ」が何なの
かきになるし、いろいろ想像できた。(M.S)☆全体的に流れる
シリアスな感じが好き。(T.U)☆まるで一冊の本でも読んで
しまったかのように感じた。(T.S)
16連句ROCK「日常」の巻           【座】
 あっやばい忘れちゃったよ日焼け止め   松田 夏
   麦わら帽子大活躍だ            鈴木 夏
 ワンピースルフィー伸びるぞ全身が     三浦
   結構低いあたしの背丈          松田
 大学は
桜花学園入ったよ           鈴木 春
   猫の子みっけ広場のベンチ       三浦 春

【ひとこと】☆連句は初めてで難しかったけどやりだしてみると
楽しくいろんな考えをみんなで出し合った。(matu)☆意外と案が
出てくるし出来上がりが自分たちらしくなって良かった。(su)友達と
一緒にやれたので楽しく連句が作れた。(mikan)
【この巻に一票】☆これを選んだ理由、2句目、映画宮崎作品
「耳をすませば」を思い出したから。(a.m)☆3句でマンガの世界に
入ったのが面白かった。(m.y)☆ストーリーになっている。日常の
フツーのことがころころ転がっていくのが面白い。(?)☆発句が
すっごく面白かった。(m.k)☆脇から3句目の変わり方が面白い。(m.s)
◆3 連句ROCK 「青嵐」の巻        【華月座】
青嵐私の心さらってく           満月 夏
  なんじゃもんじゃの花散らす雨   くるみ 夏
待ち合わせ時間になってもまだ来ない モモ
  遠くに彼の笑顔が見える        満月
涼し早く想いを伝えよう         モモ 秋
 秋の灯ずっと二人で          くるみ 秋

【ひとこと】☆みんなで力を合わせて作ることが楽しかった。(kurumi)☆良い
1句が出来たときは楽しかった。(momo)☆いい句の中から1句を選ぶのが
難しかった。(moon)
【この巻に一票】☆全体的にその場の雰囲気が見えていいと感じた。(T.Y)
17 連句ROCK「夏の夜」の巻     【人知らず座】 
 夏の宵隣で眠る君を見て       桜見 夏
   打ちあげ花火窓にひろがる   極楽院 夏
 闇浮かぶあのシルエットいい男    桜見
   海に行こうよ彼氏をつれて   セトリン
 恋の君はどこまで咲かせられる? ニック 春
   猫といっしょに食べる草餅    桜見 春

【ひとこと】発想もボキャブラリーももっと増やしたいです。(oumi)
【この巻に一票】この作品を選んだ訳は、この人達の句がとても
おしゃれな感じがしたからです。(s.a)素直な気持ちを隠さずに
述べているのが好感を持てた。(a.k) ほとんどが恋の歌なのが
とても気に入った、特に「闇浮かぶ」が。(a.g)
連句ROCK 「駄洒落」の巻    【駄洒落座】
山若葉散歩道から色変わる      桜杏 夏
  風にゆられる麦藁帽子     苺チャン 夏
心理学実験室で白衣着て       ネコ
  奥歯がなくて稚内(わっかんない)だよ ネコ
朧月私の心はあなたと一緒      白龍 春
  春の苺は甘ずっぱいな       白龍 春

【ひとこと】☆連句は思いついた言葉をかえていくだけで出来
ることがわかった。(ou)☆思ったままを句にすれば面白い句
が出来る。(che)☆いつか機会があればまたみんなで
楽しみたい。(ryu)
【この巻に一票】☆この作品は他と雰囲気が違って楽しく
感じた。特に第四句の稚内(わかんないよ)私では思いつき
そうもない駄洒落で楽しめた。(a.s)☆発句、きれいな景色で
スタート。脇も素敵な風景でいいと思う。挙げ句はほんわかと
して好きです。(a.u)
18 連句ROCK 「過ぎし恋」の巻   【オリオン座】
 浴衣着ていつもと違う風の中       7 夏
   花火があがる同時にキッス      ら 夏
 うめちゃんと共に過ごした半年間   ナオ
   熱く抱いたら気持ち伝わる      7
 ふぶき心の中で咲き続く         7 春
   流れていくよ春風に乗り      ナオ 春

【ひとこと】
☆出来上がったときの満足感、上手い言葉が思い
ついたときの興奮を味わった。(sun)笑いながら楽しめ、10分
ほどで終了した。(buriki)☆楽しかった、みんないろいろなことを
考えていることがすばらしい。(aki)

【この巻に一票】2人で一緒に過ごした日々が楽しかったんだ
ろうなあと思った。(huru)思い出してるのがすごいわかる、
きっとまだ好きなんだろうなあ。(?)ちょっと切ない失恋の句
だけど、失恋を暗くじゃなくキレイにまとめてあって
イイと思う。(m.s)この文章全部好きです。(j.o)
いつもと違う風の中。日常の中の非日常感が好き。(M.s)
◆5 連句ROCK 「胡蝶」の巻     【夢見る夢子座】
夏の夜胡蝶の夢で寝つかれず   カエ 夏
  扇子片手に気だるい授業       タマ 夏
意識とぶ心はすでに彼のもと     綺羅
  伝えてみせる私の気持ち       切
月光の優しき影が身を包み       タマ 秋
  秋風に髪なびかせている      綺羅 秋

【ひとこと】☆時間がかかったけど6句がきれいにまとまった。(kira)
☆全部恋の歌と言える連句に仕上がった、楽しかった。(tama)
☆恋句なんて書けないと思っていたのに・・・(setu)
【この巻に一票】☆発句の「胡蝶の夢」という表現はうまい。月光の
優しき影という表現も好き(k.m)☆月の光が自分を包み込むって
言葉がとても綺麗だと思った。秋風は春風ににて髪がなびいていても
さっぱりしているところに惹かれる。(a.k)☆脇で、夏で頭がぼーっと
するのと第三の句で彼のことを考えてぼーっとするという関連性が
いいと思った。(j.t)☆秋の独特な寂しい感じがひしひしと
伝わってきた。(m.m)☆「胡蝶の夢」「月光の優しき影」
など独創的で優しい句だとおもった。(m.i)☆告白は簡単な事じゃない。
伝えてみせるという勇気が気に入った。(・・・)

◆19 連句ROCK 「恋心」の巻         【座】
 あの人と一緒に来たい夏の海     HA 夏
   ドカンと一発花火大会         HY 夏
 夕やけが恋する心うつしだす      HY
   いついつまでも色はあせずに    HA
 窓照らす
明り見て冬支度        HE 冬
   ストーブの火がゆらゆらゆれる   HE 冬

【ひとこと】
【この巻に一票】☆好きな人と一緒に海に行きたいって言う気持ち
は私にもあるので共感できる句。(s.s)「夕焼けが」の句がすごく
複雑な気持ちを上手く言葉にしていると思った。(a.k)発句から
挙げ句に行くにつれて夏、秋、冬と季節感がすごく表れている連句
だと思った。(K.K)☆「夕焼けが恋する心うつしだし」「いつまでも色は
あせずに」という表現がロマンチックで好きです。(m.h)全体に
季節の移り変わりがわかりやすく整っていると思う。(a.f)
恋している気持ちがよくわかる、今の自分の気持ちに似て
いる・・。(e.t)ほのぼのカップルなんだなあと想像しました。(s.y)

6  連句ROCK 「時間」の巻    【じゃすてぃす座】
光差す時間を止めた山若葉      ブリキ 夏
  儚く過ぎる短か夜に似て     咲子 夏
飲みすぎて肝臓痛め手が震え 綱野sunレッド
  原因の君知らずに笑う        ブリキ
便り着けど愛しき姿なく         咲子 春
 女も盛り行け春探し      綱野sunレッド 春
【ひとこと思ったより楽しく面白かった。同じ事でも人それぞれ感じ方が
違うと言うことを改めて思った。(ras)

この巻に一票☆高いレベル。(K.Y)☆細かな感じと挙げ句の
力強さのアンバランスなところがよい。(・・・)☆文語(着けど、愛しきetc)
が使ってあるのも句にあっている。全体に情景が思い浮かんでくる。(S.F)
☆やけ酒を飲むその原因はあなただという様子が良く伝わる。(F.T)
5句で少し寂しくなるが、挙げ句を読むと寂しさだけでなく希望が
あるようで面白かった。(M.Y
20  連句ROCK 「魔法にかかったシンデレラ」の巻
 風吹いてかすかに薫る夏木立   亜矢子 夏
   風鈴チロチロもうお昼どき    佳保里 夏
 我が道は自分の力で開くもの     々
   ディズニーランドで魔法にかかる  ミニー
 彼と見る冬の
花火は雪のよう      々     冬
   聖夜彩るイルミネーション     みんな    冬
【ひとこと】俳句よりみんなで一緒に一つのことが出来るし倍
楽しみが増えて良かった。(mini)全然関係ない句でもくっつける
ことでつながっていくなんてとても素敵だと思った。(huru)
話をつなげるのは難しかったけどやっていく内に楽しく
なった。(huna)
【この巻に一票】☆題名がロマンチックで素敵
だと思った。(s.a)(a.m)(y.m)ディズニーの夢のような
ファンタジーの世界が思い浮かんでとても素敵な句だ
と思もった。(s.u)「風の鈴チロチロ」という可愛らしい
言葉を思いついているところが素敵。(t.k)(a.m)ロマンチック
でおとぎ話のような素敵な何かを感じさせる。(m.m)全体的に
かわいらしく女の子っぽくていいと思う。でも魔法が解けちゃった
すごい切ない気分になる、ちょっと悲しい連句かも。(a.f)
全体的にバラバラだけど、1つ1つが納得する句。(t.y)
綺麗な句だとおもう。「我が道は」の句も好きです。(y.h)
7 連句ROCK 「青春」の巻      【かぐや姫座】
なんじゃもんじゃ緑にはえる白い花   朱夏 夏
  青春さなか若葉あざやか    さくらんぼ 夏
恋したい言ってるだけで何もない   SARA
  横にいるのは飼い犬のポチ        朱夏
の夜かぐや姫にもおむかえが  さくらんぼ 秋
  りんごのようにほほが色づく     SARA 秋

【ひとこと】☆いつか自分も恋したら林檎のようにほっぺを染めるカワイイ
女に(sara)☆連句は難しいけど完成すると充実感があり、頭の
体操になった。(sakura)☆楽しくできたけど、ロマンチックに
したくて困る。(syu)
【この巻に一票】☆青春のさなかにいるのに何もない退屈さが
よくわかる。隣にいるのが彼でなくポチで悲しくなるところも
面白い。(u.a)☆挙げ句「りんごのようにほほが色づく」とても
かわいい句。(o.m)☆第三句と第四句の二句が切ない。
口では恋したいと言っても行動に移すことがなかなか出来ないと言うこと
かなあ。(m.f)☆第三の気持ちはよくわかった。第五は夢みたい
で素敵。(k.f)☆五句も自分では思いつかない表現。三,四句はまさに
今の自分と思った。(・・・)☆第五句のかぐや姫を使ったのは気に入った。
最後のまとまりもかわいくてよかった。(t.s)
21 連句ROCK 「セミの声」の巻       【座】
 セミの声そろそろそんな季節かな     ペコ 夏
   咲いた咲いたよ打ち上げ花火      ペコ 夏
 ゆかた着て見せる相手は好きな人   アルフ 夏
   あなたも似合うじんべい素適      ペコ 夏
 ストーブの煙でもゆれている      マチ子 冬
   冬はこれでしょこたつとみかん     ペコ 冬

【ひとこと】連句は頭を柔らかくしないと考えられないと思った。
連句って読む人も作る人も少しだけ幸せになれる気がする。(peco)
いろいろな連句を作ることはいつも言えない本音を出すことが
出来ると思った。(alf)みんなの感性の違いが苦労したところ、
良い句が作れて良かった。(mati)
【この巻に一票】☆夏から冬への移り変わりがよくわかって
いいと思う。(m.s)
全体的にわかりやすい句。「ストーブ」の句から家族の暖かさ
のようなものが伝わった。(h.t)「ゆかた着て」
は私も共感。(a.m)(a.y)
前4句がとても夏らしく、後の2句が冬の静かさやぬくもりが
伝わってくる句と思った。(k.k)
8 連句ROCK 「かえるの冷蔵庫」の巻【桃ラーメン座】
冷蔵庫あけてはしめてまたあける   右真 夏
  水がほしいと雨がえる鳴く      那知 夏
眠たいなコーラを飲んでよし元気   右真
  二人の時間笑顔で過ぎて      那知
真夜中に
満月と星ダンスする      右真 秋
  誰かの涙運ぶ秋風          那知 秋

【ひとこと】☆楽しい1時間でした、またやりたい。(migi)次にどんな句が
付くかなとドキドキわくわく驚きの連続でした。(nati)
【この巻に一票】☆第五句の表現がカワイイと思う。夜見ると星と月は
輝いて見えるけど、それをダンスすると変わった表現を使ったのが好き
です。(m.s)
☆挙げ句は失恋した人や遠距離の人にもってこいやと思う。
第四句も(kuro)☆ダンスするってくはとても夢があって好きな句。(k.f)
22 連句ROCK 「夢に見る程」の巻      【座】
  縁側の窓を開いて昼寝する       K奈 夏
   
花火見ながらビールで乾杯      K奈 夏
  いつまでも歩んでいきたいあの人と    M
   夢に見る程思っています        M
  
夜桜を肴にしては酒すすむ       サル 春
   役目の終わる防寒具達       サル 春

【ひとこと決められたことが少ないし、友達と笑いながら
意外な人が以外な句を作ったりして面白かった。(?)
発句と脇、3と4はそれぞれ少しはつながりを考えなきゃ
いけなくて大変だった。(keina)
【この巻に一票】☆挙げ句は新しい季節への準備をしている感じ、
模様替えか新しい生活のスタートを感じる。とてもいい連句。(e.y)
夏がとても生き生きしていて、夏の風景が目に浮かぶし
好きです。(m.h)遊び心が入っていてとてもかわいい感じの
連句だと思った。(y.k)
9 連句ROCK「夏」の巻          【乙女座】 
初夏の夜彼氏が一人増えました  マユミ 夏
  あなたと行きたい
花火の予定     クミ 夏
3限目黒ネコ通る窓の外        クミ
  いつも居眠りこらえきれない   アヤコ
が舞う帽子が風にさらわれて   マユミ 春
  今日もうららか大学の裏       マユミ 春

【ひとこと】☆自分が思いつかない句が友達から出てくるのが楽
しみだった。(mayu)☆夏の句が色っぽさを感じさせる句になって
良かった。(kumi)☆恋の句だけではだめなので居眠りの句
とか工夫した。(natu)
【この巻に一票】☆この句は全体的に好きです。(?)☆発句と脇が今の自分
に当てはまっている。心が現れているように感じます。(m.h)
23 連句ROCK 「ヒマワリ」の巻 【キリン☆さくら座】
 夏一ばんヒマワリ開く大きくね   ☆キリン☆ 夏
    浴衣姿で
花火大会       ☆さくら☆ 夏
 休日はバイトに励み金もうけ    ☆さくら☆
    性格わるい店長たちよ    ☆キリン☆
 
花吹雪新入生を祝ってる      ☆さくら☆ 春
    行く春にはね永遠をみる   ☆キリン☆ 春

【ひとこと】意外にルールっぽいことも多くやりにくかった。(sakura)
最初は全然思いつかなかったけど、だんだん面白くなってきた
から良かった。(kirin)
【この巻に一票】☆夏の花はひまわり、発句はそんな気持ちを
起こさせて素敵です。(n.u)
やっぱり自分たちのが一番いいと思って1票いれた。(m.k)
◆10 連句ROCK 「つつじの蜜」の巻 【STYLISH座】
少量のつつじの蜜と恋を吸う      ララ 夏
   遊びすぎてた私を変えた       キキ 夏
ひとりきりさみしい時もあるけれど   ララ
  どんな時でも繋がっているよ     キキ
満月の夜の出逢いはビッグサイズ   ララ 秋
  ずっと一緒に秋風の中        キキ 秋

【ひとこと】☆この連句は今二人の恋している気持ちを書いた。だからとて
も甘い連句ROCKになった。(rara)(kiki)
【この巻に一票】☆蜜と恋を吸うという表現がとても上手い。(naka)
☆「ひとりきり」「どんなときでも繋がって」こんな恋が
したくなりました。(a.f)☆全体が繋がっているのがよい転じ
すぎたり駄洒落っぽいモノは好みではないようです。(m.t)☆全部の中で
一番いいと思いました。(y.m)☆恋に落ちた感じだけではなくて、
友達に出会えたときにも感じるような気持ちと思いました。(e.m)
☆やっぱり恋の句はすごい。悲しいときに読むと勇気が出るような句
ばかりで良かった。(j.o)☆全体的にとても切ない恋愛表現。(i.i)
 24 連句ROCK「さわやか」の巻     【目刺し座】
 さわさわと木々がささやく青嵐        真帆 夏
    今日のおやつはところてんかな  いちごあめ 夏
 夜の星空の祭典いつまでも        清香
    川沿いの道君と二人で          真帆
 
花吹雪この入れ墨が見えないか  いちごあめ 春
     儚き思い湖面朧ろに            々 春

【ひとこと】おばさん達のアドバイスももらえて良かった。
グループでの連句ROCKは初めてでいい経験になった。(seika)
友達と作って自分では考えもしないような作品が出来て楽しかった。(maho)楽しいけどやっぱり大変、またやりたいけど
毎時間はきついな・・。(itigo)
【この巻に一票】☆ありふれた句ではなく冷静な中にもユーモアが
あり恋があり、センスがあると思った。(o.m)脇の転じは、
「花より団子」のようですごく上手いと思う。部分的には浮いた
句があり少し工夫するともっと素敵になると思う。(m.n)
◆ 11 連句ROCK 「夜」の巻          【座】
風鈴がチリンと響く星の夜    文乃 夏
  夏の夜に咲く大輪の華     ふみりん 夏
傍にいて同じ時間を刻みたい   ふみりん
  いつになったら叶うか願い     たいこ
空を見て何を照らすかの光輝(こう) マリエーヌ 秋
 すすきがなびく静寂の風     みんな 秋

【ひとこと】☆すごく頭を使って、浮かんだ「何時になったら」の句は
自分では上手くできたと思っている。(tariko)☆やっていく内にいろ
いろ言葉が浮かんで面白かった。(marie)
【この巻に一票】☆「夏の夜に咲く大輪の華」は恋と花火の花、この句が
一番好きです。(m.s)
☆すごく切ない思いが伝わってきた。(h.n)
風鈴と大輪の花の部分がきれいな響きなのでとても好きです。(sayaka)
☆夏らしく、涼しげな雰囲気があってとてもきれいな句。(?)
すごく綺麗で、1つ1つの言葉がしっくりきている。(taki)
☆全体に綺麗な表現。(s.f)ちょっぴり切ない感じと、詩人っぽい
感じが気に入りました。(s.m)☆全部がすごく綺麗な句。(m.k)
☆月の光輝、静寂の風、などの言葉の使い方が私好みです。(m.t)☆
全体的にまとまっている。夏の句と秋の句の季節がはっきりして
いてわかりやすい。(a.s)☆全体が綺麗。イメージ的に夜と思った。(s.h)
25 連句ROCK「夏」の巻      【でしゃばり座】
 あの人の髪がなびいて夏の風      なまちゃ 夏
   プールで溺れるあなたの姿  でしゃばり連句 夏
 決めたのに幸せとおくはなれてく   ハッサビヨ
   これからもずっと会いまくろうね    なまちゃ
 分かってよ
月光の下泣いてるの  でしゃばり連句 秋
   りんごほっぺのこどものわたし    ハッサビヨ 秋

【ひとこと】自分の句もみんなの句も私的には上手くできて面白い
と思った。(nama)結構バラバラな連句になったけど1つ1つの句は
すごくいいと思う。みんなで連句を作るのは楽しい。(hassa)
【この巻に一票】「これからも・・・」が印象的。(?)「あの人の髪が
なびいて」が好き。しぜんの夏の風を想像しています。(m.s)
「分かってよ」がいい。隠れて泣いていた人が日光に
さらされて・・。(m.s)「プールで」がちょっと残酷で面白い。(?)
「決めたのに」がよい。(tera)
12 連句ROCK「恋→失恋」の巻        【座】
夏祭り綿菓子かかえはしゃぐ君   ミッキー 夏
  夜空彩る
花火大会         ミッキー 夏
鳥になり飛んでみたいなあの空を  ミッキー
  しばふの上ですこしのんびり    ミニー
赤い
逢魔は誰におりたのか    ドナルド 秋
  どんぐりコロリ池にポッチャン   ドナルド 秋

【ひとこと】☆作れるか不安だったけど、思ったよりすらすら句が
出てきたから楽しかった。(matya)☆連句は前の句とつなげる
ところが難しい。苦しかったけど出来たときの喜びは心に
残ります。(mini)☆字数を合わせること、つなげることが
難しい。(hea)
【この巻に一票】☆「鳥になりたい」と「芝生の上」の句が
すごくいいなあとおもった。(higu)鳥のように飛ぶことが
出来たらと言う願いが出ていて良かった。(?)
☆4句と5句の転じが、全体の中で一番いいと思った。(kae)
26 連句ROCK「冷蔵庫」の巻      【いて座】
 すぐにでもかけこみたいよ冷蔵庫    早坂 夏
   ついに来た夏あぁぁぁやだ       室井 夏
 強がって自分の気持ち隠してた     早坂
   腕でぐいっと目をこする奴        樋口
 
桜花大念願バスケ初優勝        樋口 春
   前髪パッツン入学式に         早坂 春

【ひとこと】バスケの初優勝の喜びも575で現すことが出来て
良かったと思う。(haya)はじめは全然思いつかなかったけど、
少しづつ句が出て最近は楽しく作っている。(muro)
一人でやるよりグループでやる方が楽しくできると
思った。楽しかった。(hi)
【この巻に一票】☆夏の日常でよく感じるような句が多く親近感が
わきました。(y.d)全体的に爽やかで、青春て感じがいい。(n.u)
部活生の句かなと思った。夏がいやだという気持ちも共感。(a.n)

自分たちの句だけど全部好きです。(m.m)
13 連句ROCK「風」の巻        【ギョウ座】
 南風夏の気配に気がついた   ピノ 夏
   葉におちる水キララ輝く    プノ 夏
 いつまでも二人の心永遠に    ペノ
   心バラ色見つめていたい    ポノ
 の木に思いをたくし出発だ    プノ 春
   春の訪れ心ウキウキ       ポノ 春

【ひとこと】☆初めてで大変だったけど、みんなと考えていいのが出来た
と思います。(peno)☆友達の句と共感できるところがあって新鮮でため
になりました。(pino)☆77句は難しかった、でもだんだん連句が面白く
なってきた。(iyo)☆一人で一句を考えるよりもみんなで考えながら作るの
が楽しい。(puno)
【この巻に一票】☆「ババラ見つめて」が「二人の心永遠に」に繋がっていて
ロマンチックだと思った。(s.m)☆全体的に爽やかな連句だと感じた。(y.a)
☆永遠ってところが約束らしくていいと思いました。(honma)
☆発句と脇が気に入った。どの句もストレートな句だと思った。(k.m)
27 連句ROCK「初夏」の巻        【ご座】
 木々揺らし過ぎてゆく風夏の山   プーちゃん 夏
   線香花火チカチカ光れ          ベロ 夏
 始まりはいつも気付かぬ恋心    プーちゃん
   目で追う人は今日も同じだ       ベロ
 窓越しにひとりみつめるの雪   プーちゃん 春
   誘う木漏れ日暖かな春          ベロ 春
【ひとこと】割合良くできたと思う。もう少しやってみたい
とも思う。(?)とても楽しかった。すごくこだわった。(?)
【この巻に一票】☆「目で追う人は」は片思いの女心が
伝わる。(s.s)恋系が好きです。綺麗な感じ、悲しい感じ、
儚い感じがあって、深くて好きです。(j.t)5句目の「花の雪」の
使い方がとてもキレイだと思った。(m.s)発句は夏が来るのを
自然に現していて良い。(a.g)
この連句は全ての句が表現豊かで、読者の気持ちを
つかんでしまう魅力的な句が多い。(?)3句と4句がとても
かわいく、身近な感じで共感がもてました。(m.i)
挙げ句に惹かれた。全体的にも、良くまとまっていて
読みやすい句だと思います。(t.s)夏と春と恋の句が
上手く混ざっていて良かったと思う。(y.k)のびのびした
風景が目の前に浮かんでくる感じ。(m.k)線香花火とかの
季節感がよくあらわれていて、気持ちが涼しくなった。(e.m)
第3,と第4で気づき始める恋心がよく現れている。(y.k)
切ない感じからあったかい感じに移るところがよい。(t.o)
14 連句ROCK 「眠れない夜」の巻      【座】
うるさいな眠れない夜ひきがえる    ゆでたまご 夏
  きらきらと輝る夏の星空          案山子 夏
初デート彼と手がふれ胸高鳴る     ゆでたまご
  ずっとこのまま時間よ止まれ        案山子
咲きほこれ散らずにいてね
桜花     ゆでたまご 春
  それぞれの道歩み続けろ          案山子 春

【ひとこと】☆連句には深い意味が隠されていること、また個人によって
意味もかわるし奥深いと感じた。(yude)☆連句はとても楽しい、
これからも面白い句、きれいな句を作っていきたい。(kakasi)
【この巻に一票】☆「初デート」と「ずっとこのまま」が好きです。うるさくなく
かえる「ひきがえる」は田舎の中に住んでいるのだなって実感できて
面白い(・・・)☆いろんな意味で熱くて、女心が上手く表現
できている。(i.i)☆人を好きになるのに理由なんかいらない、
そしてその気持ちは誰にも止められない。(t.s)
初々しくてかわいらしい作品。読んでいて、甘くて懐かしい
気持ちになる。(y.d)☆「初デート」女の子なら好きな人と手をつなぐとき
ドキドキするよなって同感した。(y.m)
28 連句ROCK 「恋見つけ旅」の巻 【へびつかい座】 
 薫風に乗って過ぎさる恋心         あ 夏
   暑い時こそかき氷だよ       ポン太 夏
 日本海澄んだ心が波を打つ    ミスターや
   そろそろ帰ろ日も沈みだす    ポン太
 港から見える
満月涙誘う           あ 秋
   見つけに行こう新たな出会い ミスターや 秋

【ひとこと】☆結構悩んだけどストーリーを作っていくうちにいろいろ
想像が出来て楽しくなった。(ya)☆自由な考えで書けるのが
面白い。(a)☆発想がすごく豊かで早く句が出来上がった。(pon)
【この巻に一票】☆純粋というか、よい心だと思った。5句目一人
で夜月を見ていると本当に一人しかいない気がして寂しくなるん
ですよね。(k.i)☆1つの物語みたいになっていて、全部が
繋がっている。すごい。(e.y)

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