霧が流れる山道の吟行
なんじゃもんじゃの花ざかり
学生連句 日本語表現T2006 ROCK★
矢崎藍の連句わーるどへもどる→
  GAKUSEI おしゃべりコーナー
 愛知県の桜花学園大学ではめぎつねがT・Sキョージュに化けて講義をしている。コホンコンコン。「日本語表現T」の講義内容は、当然付け句と連句の実作である。今年も元気な1年生73人が俳句と付け句と連句[ROCK} に挑戦!
うち留学生’(中国、ベトナム、インドネシア)18人。[連句ROCK]にも外国風景がはいりゆたかな国際色をご覧あれ。
 
☆ 見晴し台町は濃霧に埋もれて        夕虹
 プリントがしなしな梅雨の掲示板    名美子      
蜘蛛の巣でトランポリンする雨の水   楓子
☆エゴの花白く咲いてるもの思い       李娜
☆ 山頂に自然の恩恵さくらんぼ        許雲      
☆真っ白にまるで雪降るえごの花    有理子
☆ 戸棚からそろそろ出そう夏帽子      武利君 
梅雨寒に祖国の母を思い出す       陳改改 
☆雨の中草花たちがカーニバル       aiko

 連句(付け句)は友達どうしで言葉を工夫しあうので、言葉の表現を磨くとてもよい手段です。自分たちの今の生活、今の思いを、自分たちの言葉で表現しよう。おもしろい自分、すてきな自分を見つけよう。自分の思いをぴったり表現できる言葉をさがそう!さて、私たちをとりまく世界を眺めよう。季語もとりこみボキャブラリーを広げよう!
「日本語表現T」(前期選択 1年生 人間関係学科・国際文化学科・観光文化学科 
1年生に、いきなり575、77句を作れというのは酷な話? いえいえ、それこそ助け合ってお互いの暮らしを話すチャンス。連句の座はのびのびおしゃべりしていいんですよー!(最初の付け句は自分の生まれたときの物語を話したりしました。ベトナムのトウさんの名前は秋の月の光といういう意味。月夜に生まれたのね。
フールンさんはモンゴル。その他留学生、日本、それぞれの句を見てご想像ください)
(1)付 け句 中日新聞の付け句コラムを参考に付けます。実作、発表、推敲◆77句に575句を ◆575句に77句を 恋句を付ける
  (泣きながら一人生まれてきたんだよ かよねこ)
いつでも秋の月が照らす名     グェントックグェトウ
嫁に行っちゃう私の娘         ひろ子
フルンベルメに雪の降るころ      フールン
内モンゴルは山河きれいで         張東
ちょうど午後4時初夏の風吹く     真由里
いつもみどりのバンドンの山     Abi Irawaty
小さな湖通遼の町           沙茹拉
静かな夜を祝福しよう        真由美
新たな生命朝日が昇る       永遠のナギ節
苦労したよと母さんがいう       明代
緑の草原おいしい牛乳          張
小さな命カムサハムニダ         陽子
雪が降ってる夜の草原          海峰
ピンクのハスの花がいっぱい       晨霞
 (ちょっと待ってと呼び止める声  蘭月) 
振り向いた彼の横顔好きなのよ  ひろ子
答案をまだ書いてない寝てたんだ   瑠美
遠ざかる母の怒りをシカトして     典子
流れてた時間は戻せるものなのか   李娜
広場には名前知らない夏の花     珊霞
5月の初め白ばらの花が咲いてます  高姓
永遠に手と手をつないで愛しあう   早希
小走りで横に並んで笑う君     里美
ガラス靴残していくわ探してね      亜朱
ペットショップ目と目が合ってうったえる 優
夏の海裸足でかける波打ち際    永遠のナギ節
日本の平和と世界経済と        陽子
 置いてくな歩くの速い都会人     友見
誕生日母さんにいうありがとう     呉海燕
行かないで思い出のこし逝かないで  夕紅
(2)夏の俳句は構内散歩夏の季語を使い575句つまり俳句を作ります。あとで連句をするときの発句 に使います。
自然の中を歩いて、観察して、梅雨の空気、感じましたね。エゴの花、なんじゃもんじゃの花が咲いていました。
  ひそひそ。桜花学園大学は猫の天国!
(3)連句の基本(ビデオ「名探偵コナン連句六番勝負」を見てからテキストで連句の基本確認
(4)連句〔ROCK〕
 グループにわかれて[連句ROCK]を巻く
◆実作◆推敲◆発表・◆各座の披講(代表者朗読)と説明◆各座の作品できにいったものを選び感想を書く◆・座知識と歴史連句の常識 
連句の基本 *グループで協力して1巻の作品を作る 
        * 575句と77句を交互に続ける。
        *前句に付ける。ウチコシ句から離れる
        *同じ内容、言葉を付け句、ウチコシ句にかさねない。
        *季節句にはその季節の季語をいれる。        
連句[ROCK}型式について。 
六句の連句です。(まったく初心の学生が100分講義で巻き上げられます)一
花または一月(二季が基準)                               
 ◆巻き方                                        
 1 発句と脇は当座当季(今回は夏に巻いたのですべて夏始まりになる)  
 2 第三からは想像でよい。中に2句は恋句をいれたい。            
 3 花の座または月の座を5句めに。(作品に古典的な美が保証される)。  
 4 挙句は余情をもって。(終わる感じで)      


連句[ROCK}   「    」の巻  「    」座
発句 575    夏
 77   
第三 575             
 4  77                
 5 575  (月または花の句) 春花 秋月 冬月
挙句  77         
(4)連句〔ROCK〕作品2005年 連句ROCK 十二巻 平成十七年六月三日首尾  於514講義室 
 【連衆のひとこと】は推敲後の各座の作者たちの感想です。                                          
 【この巻に一票】は翌週プリントされ、発表(披講)された全作品の中から、各自が最も気に入った巻を1巻選んだときのコメントです。


1  連句ROCK「花」の巻     【THEザ座】
発句 木々の青夏の足音感じてる     亜朱   
   子供が歩く梅雨の湖        有里子   
第3 久しぶり君のほほえみ咲いている 許雲欽   
 4  太陽浴びて幸せ気分         亜朱
花5 楽しいな桜満開お花見だ         恵    
挙句  宴終わりに見る朧月         亜朱 


【ひとこと】☆・一つだけなら不確実な世界観も、発句と脇、第三句と四句、五句と挙句がセットになると少しはっきりしてくる。
 ・木々の中を歩いていると、水たまりの上を歩いている子供は、昔の友人(恋人)と会う。彼女がぼくに気がついて、ニッコリ笑った。
 ・花の海に久しぶりに君が笑って 私の前に立って、桜の花のような、懐かしい思いが湧いてくる。
 ・桜が満開の時に、家族や友達と楽しくお花見をしている。
【この巻に一票】・「太陽浴びて幸せ気分」の句は次の句とつながって、家族や友達と楽しくお花見をしている気分で幸せです。
・「楽しいな桜満開お花見だ」の句が楽しそうです。私も家族の人と旅行したいです。
・全体的に幸せな、温かな心情が続いているけれど、最後の朧月でしっとりした感じが出ていて、その変化がよいと思いました
2  連句ROCK  初恋」の巻      
発句 金色のミュールで歩く青葉山     中 
   雨があがって夏がキラキラ     梅    
第3 大好きとその一言が言えなくて    梅
   やっと言えたのハッピーエンド   中
 花の宴手作り弁当たまごやき     中
挙句
猫の子ねてる気持ちよさそう      梅 
  

 
【連衆のひとこと】☆脇はで発句に続くようにしました。雨があがった後、青葉山が光に反射して、キラキラしていると思ったからです。ハッピーエンドにしたかったから、男の子が告白してラブラブになれたのを書いて2人でピクニックに行った時に、手作りのたまごやきを食べさせるところを書いた
【この巻に一票】・パッと見て難しい言葉や表現がなく、分かりやすいのがいいと思いました。言葉や表現が分かりやすいと、その情景や状況が思い浮かべやすくその雰囲気が良くわかります。
 ・「雨があがって夏がキラキラ」というのは夏にたくさん生えている草花が雨にぬれて…そしてその後に太陽が出てきて反射してキラキラしてキレイなイメージがあって良いと思った。
 ・発句と脇の句がうまくつながっていて表現もきれいだと思いました。さわやかな感じから第三句では、好きな人に自分の気持ちを伝えられないという切なさに変化していておもしろいと思います。 ・初恋のことは時間がたっても忘れずに思い出す。「大好きとその一言が言えなくて」という感じがする。
 ・男女が互いに相手をこいしたうこと。またその感情があらわれている。 ・「猫の子ねてる気持ちよさそう」は猫の気持ちを想像してます。猫も自分の気持ちがあるですからこの連句ROCKの巻はすごいね
3 連句ROCK「西安の兵馬俑」の巻      
発句 梅雨空の散歩いろいろ花を見て  原方  
   静寂の中牡丹見つけた     劉晨霞 
第3 悲しいないつも電話はなりません 福栄  
   母さんいまごろ授業している  張福霞 
月5 西安の兵馬俑群照らす       岳霞  
挙句  二人の旅に秋風が吹く      原方 
 

【ひとこと】☆・私の家は兵馬俑の隣にあった。夜になると、兵馬俑を照らす月が見えて、彼氏が恋しくなった。二人の旅に秋風が吹くと、きれいな花を見ると、彼の手をつなぐと、幸せと思う。
 ・「梅雨の空散歩いろいろ花を見て」今は梅雨ですので、雨の後の散歩が大好きかもしれません。花も好きかもしれません。
 ・「母さんいまごろ授業している」日本の生活はまだ慣れないので、両親に会いたいし、恋人も会いたいし、友達も会いたい。特に先生をしている母の年齢のような女性を見ると、つい母の影を浮かべる。
【この巻に一票】
・「悲しいないつも電話はなりません」中国の人が故郷に電話したら、親が出てくれたら嬉しいけど実際に両親と会いたいのに会えないから寂しい感じが私の中で残りました。
 ・一句一句に、気持ちが込められていて、読むとその情景が自然に浮かんでくるところも良いと思います。全体的に見て、月や風などの言葉がそれぞれの句を良くしていてステキです。
 ・異国で勉強するため恋人、母さんと離れていつか会えるか自分さえも分からない。家を思う、恋人を思う。千万の感情が一つの景色の映しの下で表現された。読者は読んでからいつの間にか同感が生じて、悲しい気持ちがあった。
 ・二人の旅に秋風がきれいです。

 
4 連句ROCK      【楊貴妃座】
   「月見草」の巻      
発句 あずま屋の窓から見える月見草 恵美 
   新緑が好き青空と雲   張東   
第3 かわいくて白いワンピース着た彼女  陳苗苗
   猛アタックでいつかゲットだ 美 楊貴妃に牡丹を手折りプレゼント    関亦
挙句 
 春風吹いて二人幸せ     格日勒 
【連衆のひとこと】楊貴妃は古い人なのに、ワンピースやアタック、ゲットなど、現代風の言葉を織り交ぜることが出来たことが満足。
・夏の風景が絵のようである。私たちの大学は山に囲まれ、あずま屋の外はいっぱい新緑だ。遠い山と青空の雲が見える。
・男の子が彼女の方にやってくる。牡丹を送った。愛情を示した。
・二人は花を見る。笑ったりしゃべったりしてとても愉快だ。彼らは山の上でとても愉快に遊んだ。 ・景色の美しさも言うまでもなく、二人の気持ちが美しい童話を述べるように動かしている。愛情をこめて、二人とも幸せな人だと思う。

【この巻に1票】
・発句は蒸し暑い夏夜の中に、あずま屋から静かさ涼しさの月見草を見ている。 ・世界三大美人の1人である楊貴妃があるだけで、自分には輝いて見えた。 ・過去と現代の交わり方が良い。
 ・中国の人が多いので、中国らしい感じがとても出ていて、日本も歴史上の人物や植物があるけど、やはり中国にも句に入れられるようなすばらしい人や植物があるのだなぁと改めて思った。
5 連句ROCK  「掲示板」の巻        
発句プリントがしなしな梅雨の掲示板 名美子 
  雲のきれまに虹がかかって    利佳    
第3 誕生日0時きっかり来たメール  利佳 
やっぱり一番あなた理想だ 名美子
ふるさとは通遼きれいな花の中 バイサルラ
 赤い自転車追いかける蝶    利佳  



【連衆のひとこと】☆・初めは雨の散歩の日のけしきです。でも雲の時もきれまに虹がかかってとてもきれいと思います。私は自分で大好きです。
・現実の世界と、自分の架空の世界を合わせて理想の世界ができあがるって感じでした。5句目はバイサルラさんの故郷の 中国の通遼の風景が浮かんできてとてもきれいな句だなと思いました。
【この巻に一票】・「プリントがしなしな梅雨の掲示板」の句の後に「雲のきれまに虹がかかって」と続いたのが気に入りました。
 ・第三句の「誕生日0時きっかり来たメール」も好きです。もし、私の誕生日の時、0時のときメールが来たら、すごく感動します。
 ・「ふるさとは通遼きれいな花の中」で、花咲く春のふるさとを少し懐かしんでいるように思えました。
 ・ふるさとのきれいな花の中、赤い自転車に乗って蝶を追う。とてもきれいな光景ですね。風景が浮かんできてとてもきれいな句だなと思いました。
6 連句ROCK 「春の季語」の巻 【リハスゴロ座】
 山登りみんなでゆけば青しぐれ  李娜 
   雨ばっかりでビールのみたい 高姓 
つき合おうか会わないままも思い出に 李娜  たくさん民族文化それぞれ    海燕  
教室の窓から見える花の庭   幅由李
  春の眠くてたまらない時期     盧改林


【連衆のひとこと】・発句は授業の時みんなで山に登りました。途中でしぐれが降ってきました。そのままをいえてよかった。三句め恋人が人生の一番大事なことです。簡単には決められない。・五句めと挙句は、あたたかく終わるように春の句にしました。私は、「春」と聞くと学期、花、日だまりなどが浮かびます。そこからきて、教室の窓から外の花を見ている様子です。春は人生の一番美しい時期。
・日本人と一緒に連句をすると、日本語がだんだん上手になると思います。【この巻に一票】
☆・「たくさん民族文化それぞれ」日本人は初対面の人に会ってとりあえず頭を下げて「はじめましてどうぞよろしく」などと言います。中国人はお互いに実際の状況から挨拶をします。「今日はどこへ行った?」などと言います。中国と日本の文化、ぜんぜん違います。
 ・第三句は、つき合おうかと思ったけれども結局会わないままで、それでも思い出として残っているということは、きっと忘れられない恋だったのだろうなと思いました。


連句ROCK 「月見草」の巻   【へびつかい座
                      捌 中野里美
発句 月見草雨に濡れてるいきいきと 里美
   雷も鳴りもう梅雨の時期      ai 
第3 公園で二人一緒に散歩する   武利君   
 4  幸せそうに囁きながら     樊珊霞
花5 花片が風に吹かれて雪のよう  里美


【ひとこと】発句、脇、第三句は雨降りから雨上がりな感じでしっとりした感じになっています。4、5、挙句は恋句を含めてということもあり、春の暖かな感じにするようにしました。 ・故郷の友人、家族、特に恋人がとてもなつかしい。いま毎日恋人と会うことができない。幸せそうに囁きながら公園で二人一緒に散歩することは私のあこがれたことだ。
・私は「幸せそうに囁きながら」が好きです。この連句は私の国の恋人を思い出させます。・挙句をつくる時は、よいハッピーエンドにしなければいけないので一番難しかったような気がします。

【この巻に一票】
☆ みんなの句が温かい感じがしているから、この座の句が好きです。木々の夏の足音感じてると楽しいな。桜満開お花見だという句も想像できるし、いい感じしています。
 ・恋に関する句は幸せな暮らしの一時って感じる。穏やかな日常の雰囲気ってなかなかうまく表現できない部分をうまく表現しているなと思った。
 連句ROCK「ポクチン」の巻   【花の座】
発句 蜘蛛の巣でトランポリンする雨の水 小野目
   緑色づくキャンパスの森     吉田 
第3 スポーツは汗と涙の結晶だ     森  
   厳しい練習深める絆       小栗
花5 助け合い勝利をつかむ花大  木村 
挙句   虹かかり輝く魂         飯島 



【ひとこと】・雨上がりでルンルンした時に横を見たら小さな蜘蛛の巣がいっぱいあって、丸い水玉が大きいのやら小さいのやらいっぱいあり、飛び跳ねていたように見えたので、この発句を作りました。 ・私達は、全員チームプレイなので、練習の中で得るものや、大切なものを考え句にしました。 ・「厳しい練習深める絆」これはスポーツをやっている仲間だからこそ分かり合えることだと思います。 ・実際に自分達が厳しい練習をしてきて感じた事は、絆が深まったという事と考え、4の句をつくりあげました。 ・挙句は、部活で栄光をつかみたいという希望も入ってます。。
【この巻に一票】・トランポリンのところはただ蜘蛛の巣だけだと汚いイメージだけど、雨の水が入るだけでキレイになった。
 ・蜘蛛の巣でトランポリンという表現がいいなぁと思いました。
 ・厳しい練習深める絆。イメージしやすく、ちょっとうらやましいなぁ…と思いました。
 ・雨の日も、風の日も、勝利のために、厳しい練習をきちんと毎日毎日やっているという姿が目に浮かんできた。
 に恋句が入っていば更によい作品になったと思う
9 連句ROCK 「山登り」の巻 【ボケ座】
発句 山登りきのこみつけた青時雨    トウ
   ノドを潤すアイスクリーム    るみ
第3 アルバイトあの人見てて怒られる  典子
   あなたと出会う街の片隅     ひろ子
月5 クリスマス聖なる夜の月の下    トウ 
挙句  光の中で雪が舞い散る      るみ

【ひとこと】☆
・発句はさんぽにいって雨がやんだばかりの自然の美しさやいのちを見て作った句です。 ・脇は、夏にぴったりのアイスクリームを使いました。山登りの最中に、かわいたノドを潤すアイスクリーム…という感じです。 ・第三の句は恋句だったので、客に恋する女性の心情を句にしてみた。 ・四句の説明。街の片隅→都会。沢山の人がいる中で、また、広い都会の中で、たった一人の貴方という人に出会ったという意味を表しています。
【この巻に一票】・一番気に入った句は、第三の句です。仕事中なんだけど気になるみたいな感じが伝わってくる句でした。
・第五句はクリスマスのことがとてもきれいに表現されていると思いました。「月の下」という部分がクリスマスにぴったりな感じがします。
・クリスマスのイルミネーションの中で「光の中で雪が舞い散る」でハッピーエンドが感じられてすごいなと思いました。最後がきれいに終わっててよかったです。
 ・全体的にとてもキレイだし、クリスマスと雪がホワイトクリスマスのようでとても好きです。でも光の中でという所があるから冬の句なのに寒くなりすぎてなくていいと感じました。
 ・夏から冬にかけての移り変わりが上手だと思った。1〜3までは夏な感じがして、4〜6は冬って感じがする。第三句は女性の心情と書いてあるが、初めて読んだ時は男性の視点かと思った。
 ・とても、きれいな句です。5・挙句の意味がつながっているし、きれいな句で終わっているところがよかった。
               
10   連句ROCK「大草原」の巻         
発句 学校の帰り緑の大草原      陳改改   
   虹がかかった青い大空     真智子 
第3 恋人とあじさいを見に初デート  陳改改   
   かもめ群れてる海へドライブ  明代 
  流氷がゆっくり浮かぶ春の川   張海峰   
挙句  土の匂いの雨降りの窓    張海峰


【ひとこと】
 ・発句は、日本で学校から帰る時に見た。故里のような大草原が懐かしい。 ・脇は、大空にかかった虹を晴ればれした気持ちで見ている。
 ・第4は、第3の続きで少しだけ慣れてきた二人のデート。かもめの群れを見ながら、ほのぼのしている二人の様子。 ・春の川に氷はゆっくり流れた。窓から土の匂いが入ってほら、雨が降ってきた。
【この巻に一票】・恋人と初めてデートであじさいを見た。初恋の情景を思い出した。
 ・とても故里のような大草原が懐かしいですね。いい連句ですね。
 ・もし学校の帰り道に、緑の大草原を見たら、気持ちが絶対のんびりした。毎日忙しいけれども、緑色の草原を見てくればストレスを解消できる。
 ・私はこの連句が好きです。

11   連句ROCK「向日葵」の巻         
発句 向日葵のそのまぶしさに目を細め   夕紅
 脇  青葉の茂る広い草原        夕紅
第3 雨が降り濡れてるふたりロマンチック 王秀華 
   見つめ合う瞳に肩を寄せ合い     合作  
月5 浮かぶ母思い出し郷想う       合作
挙句  紅葉舞う中歩み続ける        合作

 
【ひとこと】・夏の向日葵畑のイメージから清々しい草原へと移り変わり、雨の日に巡り会う恋人。そして見つめるその瞳に映る郷里の母の姿。郷里を思い出しながら、秋が深まり散る紅葉の中を歩く。 ・「雨が降り濡れてるふたりロマンチック」私が憧れる場面です。いつか彼氏と雨の中に傘をささないで、手に手を引いて、歩み続けたいです。・傘も持たずに二人とも濡れてしまったので、4では風邪をひかないようにと肩をよせ合います。5句では夜空に浮かぶ故郷と同じ月を見て、懐かしさに母を想います。 ・第5のところで郷(くに)という字を使用してあって、生まれ育ったところに帰りたいと言う欲望が伝わる感じがしてきて一番私の中で心に残りました。
【この巻に一票】・「雨が降りぬれてるふたりロマンチック」なんか女の子の気持ちというか好きな場面がこの句に表れていてとてもいいと思いました。
 ・この連句はとても純粋でかわいらしい女の子の気持ちが素直に表現されているので気に入りました。親元離れた寂しさや、母を想う気持ちも素直に表現されていて感動しました。 
 ・4句は、ストレートで愛の強さを感じます。その後に、母を思い出して紅葉の中を歩くというシチュエーションがとても魅力を感じたので選びました。
 ・「向日葵」この言葉を見るとすぐに故郷の畑を思い出す。

(5)連歌・俳諧の歴史 歌仙「冬の日」
(6インターネット接続
(7)レポート

 
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