学生連句 文学表現2007 ROCK★
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  GAKUSEI おしゃべりコーナー
 愛知県の桜花学園大学ではめぎつねがT・Sキョージュに化けて講義をしている。コホンコンコン。「文学表現」の講義内容は、当然付け句と連句の実作である。今年も元気な2年生と3年生49人が俳句と付け句と連句[ROCK} に挑戦!
秋風や紅い葉ゆらしダンシング     かな
故郷はりんごが豊かに実るころ     張燕
図書館の本の匂いや秋の雨   パクジヨン
恋の形は揺れるコスモス        milky

 連句(付け句)は友達どうしで言葉を工夫しあうので、言葉の表現を磨くとてもよい手段です。自分たちの今の生活、今の思いを、自分たちの言葉で表現しよう。おもしろい自分、すてきな自分を見つけよう。自分の思いをぴったり表現できる言葉をさがそう!さて、私たちをとりまく世界を眺めよう。季語もとりこみボキャブラリーを広げよう!
「文学表現」(後期選択 2年生・3年生国際文化学科・観光文化学科・人間関係学科 
1年生のとき日本語表現で連句をやって、しめしめもう一度楽しもうという選択者もいますし、3年生で編入した韓国学生もいます。中国の留学生はけっこう馴れているかな?575句、77句をまったく初めての学生と、ちょっと
経験のある学生と、それこそ助け合っての連句です。共同制作文学スタート!

(1)付け句
中日新聞の付け句
コラムの前句に付けます。実作、発表、推敲◆77句に575句を ◆575句に77句を

 (時間よ止まれいまこの場所で  のら)

朝礼中お腹が鳴った運動部        川畑名美子
小島よしおの変な真似したバカ彼氏  李仙姫
トツクツといしょにとしをとっていく    金思暎
空港でまた会えるよねハグをして    丸山真智子
いい気持極上エステで寝る私        みかん
この人の腕に抱かれていつまでも       あい
「発車します」警鐘振り切る彼が見え      砂城
ギュッとするあたたかい胸忘れない      かな
口ピアス一年ぶりのあの笑顔       飴
まったりとこたつに入り紅白を       田辺奈々
遅刻するでもあと五分眠りたい       ドット
夢の中彼と一緒の内モンゴル        格日勒
目の前に歌う世界とうちなーぐち    田本景子
青いツリーイルミネーション君の唄  朴智永
初詣で今年最初のデートだね     milky
さようならつないだ手と手忘れない      李相
海越えて家族に会えたお正月         張燕
再会のふたりの喜び青い空     モアラテントウヤ
たいへんだまにあわないよ模擬試験   渡辺有理子

(ばったり会った人ごみの中   めじろ)
草原の風に恋情の糸切れて       趙秀梅
背のびた?変わらぬ笑顔にキュンとする 扶美子
いきなりでズキンと痛む胸の奥      浩子
夢の中彼と一緒の内モンゴル       格日勒
彼以外見えなかったのその瞬間     林スラ
ネコちゃんがぞろぞろ食べ物眺めてて チョンヘジン
秋の風涼しく恋人なつかしい       ハンサンカ
カップルで仲良さそうにくっついて   上之郷明代
あんたって煙草を足で踏み消して     真由里
葬頭川悪友必死に「まだ来るな!」    砂城
まさかとは思ったけれどあの車       香織

(いざいざと冬将軍を迎えうつ  葵)
 さむさをしのぐよぶんなおにく       川北愛
あったかなべをみんなでかこむ      田辺奈々
こたつにみかんお鍋をつつく     かのうふみこ
紅葉は風に思いきり舞う          趙秀梅
空に願いを会いたい父へ          李仙姫
こたつにミカンに湯豆腐野郎     永遠のナギ節
二人の距離は縮まるのかな          ぁぃ
かぜひいたから今日はお休み      渡辺有理子
冬の夜空に満天の星              明代
こたつとみかんねこのいねむり      堀加奈子
君との時間心ぽかぽか         milky
今年の流行ブーティブーツ           飴
雪が降ったら故郷の歌         ハンサンカ
あつあつ藷とあついじゃがいも       金恩暎
故郷の母を思うストーブ          陳改改
つるつるな皮膚どこに行ったの     パクジヨン


(2)秋の俳句はグループ構内散歩
まずグループ(座)作り。なるべくどの座にも留学生さんがはいるように、そして自己紹介。その仲間で構内散歩。
秋の季語を使い575句つまり俳句を作ります。作品はあとで連句をするときの
発句 に使います。
  ひそひそ。桜花学園大学は猫の天国!


(3)連句の基本説明
参考 テキスト『おしゃべり連句講座』(NHK出版)矢崎藍& ビデオ「名探偵コナン連句十四番勝負」

(4)連句ROCK実作
13の座で連句ROCKを90分かけて巻きます。
◆実作◆推敲◆発表・◆各座の披講(代表者朗読)と説明◆他座の作品で気にいった巻を選び感想を書く 
連句の基本
 *グループで協力して1巻の作品を作る 
 *575句と77句を交互に続ける。
 *前句に付ける。ウチコシ句から離れる
 *同じ内容、言葉を付け句、ウチコシ句にかさねない。
 *季節句にはその季節の季語をいれる。
 
連句ROCK形式について           
六句の連句です。(まったく初心の学生が100分講義で巻き上げられます)一花または一月(二季が基準)
◆巻き方
 1 発句と脇は当座当季(今回は夏に巻いたのですべて夏始まりになる)
 2 第三からは想像でよい。中に2句は恋句をいれたい。
 3 花の座または月の座を5句めに。(作品に古典的な美が保証される)
 4 挙句は余情をもって。(終わる感じで)

*季節の入れ方は右の表の例を参考に。実作授業の中で適宜に指示します。
ほとんどが、吟行の日の俳句を発句にしているので、秋はじまりです。
つぎに月をいれてもいいし、五句目で月の座花の座かどちらかをいれてもいいです。両方いれてもかまいません。
  
連句[ROCK]   「    」の巻  「    」座
発句 575
77 秋  (月)
第三 575 (恋) (恋) (恋) (恋)
77 (恋) (恋) (恋) (恋)
575
挙句 77

(5)連句〔ROCK〕作品2007年
 文学表現「連句ROCK」十三巻
  十一月三十日首尾  於531講義室  
【連衆のひとこと】
推敲後の各座の作者たちの感想です。                     
【この巻に一票】
翌週プリントされ、発表(披講)された全作品の中から、各自が最も気に入った巻を1巻選んだときのコメントです。
友人たちの選んだ◎ベスト一巻と○はもう一巻

■連句〔ROCK〕2007全作品  作品を開く>>
1 連句ROCK 「ある2人の恋」の巻  
2 連句ROCK 「パステルカラー」の巻 
3 連句ROCK 「移りかわり」の巻  
4 連句ROCK 「水色キャンパス」の巻 
5 連句ROCK 「秋刀魚の恋」の巻  
6 連句ROCK 「芸能人尽くし」の巻 
7 連句ROCK 「どんぐり」の巻  
8 連句ROCK 「思故郷(シースーチョン)」の巻 

9 連句ROCK 「春の恋」の巻 

10 連句ROCK 「猫さんぽ」の巻 
11 連句ROCK 「カラス」の巻 
12 連句ROCK 「うさぎの耳」の巻 
13 連句ROCK 「恋の詩」の巻 
 

(6)連歌・俳諧の歴史
1 室町時代 江戸時代(俳諧) 2古代・中古(歌と連歌)

(7)歳旦三つ物制作
(作品のちほど)

(8)インターネット接続

(9)レポート

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