桜花学園大学比較文化総合演習 03/02
 こんにちは。五人官女です(笑)お初にお目にかかります。まだまだ連句の知識は浅いのですが、浅いなりに頑張っています(^^) どうぞご覧下さいませ♪
 03もくじ    T  発句祭り
    
  U 連句14
      V とよた市民キャンパス連句まつり
      W 半歌仙「猫の尾」の巻      

       X葵祭見物の旅
         Yとよた連句まつり04

  02 もくじ 半歌仙 「ところてん」の巻ほか    
 

   

↑これは小泉さんの作品「いっぷく猫」です。 癒されますぅ〜


「学生連句」おしゃべりルームへ   連句わーるどtopへもどる 
 T  発句祭り

1人3句限定で発句を作りました。全部合わせても15…祭りというにはオーバーでした(^o^;)でも、自信作が勢揃いです!

                     発句集
まるこ
 みつばちが甘い香をはこびこむ     
 手作りのマフラー彼に渡さなきゃ
 忘年会バイトのグチで盛り上がる

すじ
 エイリアン故郷をしのぶ夏の星
 新品のパンプスはいて山笑う
 秋の蝶あなたのように飛べたなら
彩火
 彼の背に頼もしさ見る夏の夜     
 衣更え道行く人を 眺む猫
 時代かな小さく泳ぐ鯉のぼり

小泉
 ネコの目の行き着く先は金魚鉢
 きもだめし無口な友が饒舌に
 冒険をしてみたくなる夏の雲
嵯都美
 鯉幟屋根より高いものはなし
 真夜中の窓からのぞくはたた神
 こどもの日連休最後を惜しむ母

U  第1回連句

5月9日、初めて研究室で連句をしました。初めてなので、少々戸惑いましたが、良い作品に仕上がったと思います。

総合演習ゼミ       連句会参加記録
連句14「宝物」の巻   捌き  すじ

さまざまのこと思い出す桜かな 芭蕉 晩春
子猫の声に振り返る道 彩火 晩春
今週の終わりは連句で幕閉じて 嵯都美
新刊コミック袋づめする まるこ
金髪のロンゲ男にぞっこんよ すじ
海をバックに白い歯キラリ 小泉
の下エンゼルフィッシュ仮眠中 すじ
色エンピツが世界を造る 彩火
ばんごはん松茸ご飯食べたいよ まるこ
地球眼下に懐かしむ声 嵯都美
NHK冬将軍のお通りだ 彩火
大きな寝言に飛び起きる朝 嵯都美
華やかなワンピース着て遊ぼうか まるこ
昔も今も宝物だよ 彩火
 

    発句は芭蕉の句からスタートです!ほのぼの系の句が続いていたのに、だんだん
   崩れていくのが分かります。
    「金髪のロン毛男」なんて、完全にコミックの世界ですね。その人が「海をバックに
   白い歯キラリ」としている場面を想像すると笑えますよ。
    こんな感じで個性的な句が続いていきます。
    「色エンピツが世界を造る」厳かな雰囲気は松茸ご飯を求める声にノックアウトされ
   ています(笑)そして、ほのぼのに戻ってハッピーエンド、という流れです。
平成十五年四月十一日起首
平成十五年五月九日満尾       於桜花学園大学 

V秋桜祭は連句まつりです。クリック→ とよた市民キャンパス連句まつり 学生付け句
W 半歌仙 猫の尾の巻

「猫の尾」の巻    捌 彩火 

呼び声に 猫の尾が行く 冬ぬくし 彩火 三冬
 学生ホール 赤い山茶花 すじ 初冬
いつまでも そのほほえみを 忘れずに まるこ
 自動二輪で 配る新聞 小泉
眠れずに 有明の月 見る窓辺 嵯都美 三秋
 叩けばふわと 逃げるあぶれ蚊 仲秋
追いかける 君の足下 色葉散る 嵯都美
 夢の中だと 手をつなげるの まるこ
金婚式 憎まれ口も 愛ゆえに 彩火
 オーロラを見て お茶で乾杯 嵯都美
白熱の バレーボールが 幕開けて すじ
 図書館司書の 試験勉強 まるこ
月涼し 旅先からの 便りくる まるこ
 太公望の パンダのんびり 小泉
父の背が 派遣案ずる イラクの地 彩火
 さえずりのなか 詰める銃弾 すじ
花の下 契りを交わす 影ふたつ 小泉
 のめない盃に 注がれている春

                            2003年11月吉日 首尾

X祭を見にゆく旅行 成16年    
5月14日(金) 廬山寺・晴明神社・一条戻り橋・紫式部墓(小野篁墓)・御霊社・宿泊興正会館

廬山寺「日々の生活を忘れてしまうほど
新緑が美しかったです」(すじ)i

一条戻り橋

晴明神社 「一度は行ってみたい
と思っていたので嬉しかったです。
神社に入った時の第一印象は「白
い…」でした。 (小泉)

紫式部墓
 「青若葉」の巻(歩きながら連句だぞ!
青若葉さやさや歩く京の町       彩火
 ひっそり眠る紫式部         まるこ
洋風の回転寿司でランチして      すじ
 大路小路で乗り換えるバス       藍
広縁であくびをひとつさわやかに  嵯都美
  過去のおもかげうつす望月     小泉
式神が門前を掃く薄紅葉         藍
 文の遣いが腰を抜かして       彩火
一条の戻り橋にて恋におち     嵯都美
 似てる横顔振り返りつつ      まるこ
袍まとうそなたの腕に触れてみる すじ
 興正会館眠れない夜        嵯都美

5月15日 (土)
@ 興正寺・薫玉堂・風俗博物館・(松葉や昼) (小泉記)
京都には修学旅行でしか行った事がなくて、しかも有名な場所ばかりだったんですが(清水寺や東大寺などなど)ゼミ旅行ではそんなメジャーな場所には一切出向くことがなかったのでとても楽しかったです。右も左もわからなくて自分が今どこを歩いてるんだか全然把握出来てませんでした(汗)なので京都に何度か行った事のあるゼミ生の後を着いていくだけで…(自分が方向音痴というのもありますが…)でも初めて訪れた場所はどこも新鮮で楽しかったと思います。欲しい物も買えたし(お香が欲しかったんです)葵祭も多少(?)急ぎ足になった時もありましたが(特に後半)近くで行列を見ることができて嬉しかったです。馬が逃げて祭りが遅れてしまったのもある意味思い出になったのではないでしょうか…?    

風俗博物館
源氏物語展示

『まるこさん、着せ替え人形(しか
も男装)体験中…』(まるこ)

「初めて平安時代の衣装を身にまとい、気分は源氏!?」
(すじ)

A葵祭りを追う!下賀茂神社―上賀茂神社へ(彩火記)
 天気は…多分薄曇り(うろ覚え)
 午後、下鴨神社から上賀茂神社へ向かう祭列を追跡…もとい見物するために、私たちは下鴨神社に向かった。
 しかし到着した私たちを待っていたのは、最後尾の馬だけだった……しかもかなり鼻息の荒い。道中のんびりしすぎたためか、祭列はとうに出発してしまっていたのだ。
 しまった、やばい、と焦るのが人としての心理。しかし何故かこのゼミは急いで追いかけるのではなく、下鴨神社の見学を始めてしまった。ザ・マイペース。……いや、元凶は私、彩火です…だって連理の賢木、見たかったんだもんさ…。

最後尾の馬!

連理の賢木

 それでもゼミ旅行最大の目的である葵祭りを見ることなく帰るわけにはいかない。なんとか祭列に追いつこうと上賀茂神社に向かう。
 バスを使おうとするが、時間になってもバスが来ない。焦る。来ない。バス停に人が増える。はたしてバスが来ても全員乗れるのか。それにしてもバスは来ない。時間より早く行ってしまったのか、それとも大幅に遅れているのか。タイムリミットが迫る。このままではバスに乗っても祭りの終了時間までに上賀茂神社にたどり着けないかもしれない。私たちは決断した。「歩こう」

 これは競歩なのか、とほとんどのゼミ生が思ったかどうかは不明だが、たかたかたかたか歩いていると、前方からやけに多くの人が私たちの向かう先から歩いてくる。脳裏に嫌な予感が浮かぶ。まさか…これって祭りが終わって帰る人達なのでは…。
 道中人に道を尋ねながら、さらに足を速める。ついでに訊いてみる。「祭りの祭列に追いつけますかねえ」…ほとんどの人は薄笑いで「どうかねえ」と返す。その意味は明白だった。間に合わない。
 半分諦めの気持ちを抱きながらも、歩く速度は緩めない。例えわずかな希望でも、捨ててはいけないのだ!←自棄とも言う。

 少しでもショートカットになればと、賀茂川に出たところで遊歩道のような道を進む。神社まではまだ距離がある。そろそろ足が疲れた…などというのはとっくの昔に通り越し、足の裏の感覚はなくなっていた。皆の顔にも疲れが色濃い。せっかく川沿いで涼しくていい景色なのに(人は多いが)、それをゆっくり楽しむ余裕も少ししかない。…少しは楽しんだ。場所によっては棚が作られ緑のトンネルのようになっていて、ゆったりのんびり散歩をしたらさぞ気持ちがいいだろうなあ、などと考えながら、川を見たり川の向こうを見たり。
 その時、川の反対側前方になにやら怪しいものがチラチラと見え始めた。何だろう…と目を凝らすと、どうにもそれは傘のように見える。巨大でカラフルで……もしかして、あれって祭りの…?
 ああ、希望は消えていなかった!それまでの疲れは消えていないが消えたと自分に思い込ませ、力強く足を踏み出した。見えたからには何が何でも追いついて見せる!
それまで以上の速度で進み続けると、祭りの列がはっきりと視界に入るようになってきた。私たちは安堵した。なんとか追いついた。祭りを見ずに帰るなどという事態にならずにすんだ。
 そこからは祭列と同じくらいの速度で歩き、川向こうと遠目ながらも馬に乗る女房(斎王?)、籠、山車などを眺められた。

 上賀茂神社が近い。祭列は神社に入るため、橋を渡り私たちの前方へ……とここで、一部のゼミ生が暴走を始めた。主犯は彩火(またか)。やっぱ追いついたからには間近で見なきゃねえ! ということでダッシュ。人込みの中へ突っ込んで行く。2人ほどゼミ生を巻き込んで、最後の戦いが始まった。……置き去りにした皆さまゴメンナサイ…。
 道沿いには祭り見物の人がひしめき、ただでさえそう広くない道の両側は通勤ラッシュの電車内のような状態。ほとんどの人はその場で止まり目の前を通る祭列を見ているのだが、中には祭列と共に進もうとする人々が……チャーンスキラン)。
 僅かずつでも進もうとする人の流れに紛れ込み、一緒になって前方を目指す。横を見れば、すぐ近くに祭りの列が…ああ、髪が茶色い平安貴族(最初の印象)。歩く女房たちはいささか急ぎ足。そういえば、何で祭列が今頃ここにいるんだろう。予定ではとっくに神社の中にいるはずなのに……。なんにしても、数メートルの距離で同時進行しながら見た祭列に、心の中は大満足。無理して歩いて来てよかった〜。

 神社の前は、またしても人だかり。片隅では牛車が片付けられ始めている。通り過ぎるついでにその大きさを確かめる。昔の貴族はこれに乗っていたのかあ(しみじみ)。それにしても中に入る場所が見つからない。立ち往生していると、不審な動きをする人数名発見。キラーンPart2。
 あれやこれやでなんとか中に潜り込み、可能な限り前へ。程なくして、斎王行列が奥へと進んで行くのを見ることが出来た。衣装が色彩豪華で綺麗だなあ(うっとり)………はっ、しまった。見とれていて写真を撮るのを忘れた…。
 その後は彩りの少ないおじさんたち(失礼)がゆっく〜りゆっく〜り入って行くのを見たり、奉納された馬たちを見たり、アナウンスを聞きながら本殿の様子を探ったり…。先生たちと再会したのはそれから1時間以上経ってからだったという。

 <後日談>
「あの葵祭りさ〜何でか知らないけど1時間くらい遅れてたよね。なんでだろうねえ。まあそのおかげで見れたんだからいいけど」
「そういえば、あの葵祭りのことがニュースで流れたらしいよ。馬暴走って」
「……」
「……」
「それって、あの馬かな…」
「あの馬じゃないかな…」
「…明らかに興奮してたもんねえ…下鴨神社で見た馬

追伸(藍) 京都新聞によれば観客のフラッシュに驚いた馬が森の外に走り出し、交差点の車に衝突したそうです。けが人・馬はなし。
上記にありますが例えわずかな希望でも、捨ててはいけない」のと「マイペース」はどうやらわがゼミの伝統ではないかと思われます。

2002「比較文化総合演習T」                            

こんにちは!!初めまして。いや〜寒くなってきましたね。いよいよ皆さんが待ちに待った(待ってないって?!)ホームページが出来ましたよ(^0^) 
もくじ T 連句14「若楓」の巻
      半歌仙「ところてん」の巻
     U 第2回日中連句研究会参加 ●池鯉鮒の座 ●岡崎の座
     Vとよた市民キャンパス連句まつり
     W小倉百人一首カルタ大会
      
連句14「若楓」の巻        捌き 小川さん  
1若楓緑の中をくぐりぬけ       小川さん
2 毛虫がダイブ森の細道       セトリン
3地下鉄は眠りを誘う場所ですよ   極楽院
4よろめいている女三人        藍
5人情をかけるべきかと悩む君    小川さん
6皆で結束体育大会          セトリン
7いつまでも交わしていたい月見酒  夜沙弥
8携帯電話でいつも呼び出し      小川さん
9信じ合う仲間がいれば生きられる   夜沙弥
10ルビーの指輪もらったらラッキー   ニックくん
11気まずいな雪で滑ったあの人が   夜沙弥
12ガンジス川で死体漂う        セトリン
13ウソでしょう鼻に入った花びらよ   極楽院
14ヨーロッパ凱旋お土産は凧     ニックくん

平成一四年5月10日首尾  於桜花学園大学214研究室
 
--------------------------------------------------------------------------------
  半歌仙  清滝の巻      捌 セトリン
1 清滝の水くませてやところてん      芭蕉
2  簾をゆらす風の涼しさ           藍
3 棚卸し新刊本を入れ替えて         ニック
4 働き過ぎの三十路店長           極楽院
5 冬の月ぽっつり光るビルの街       小川さん
6  トビがどこかで寝てる寒林        極楽院
7 講義中コソコソ話す君と僕        小川さん
8  インターネット遠距離恋愛        極楽院
9ミラー越しアイコンタクト好きだよと     ニック
10 一緒に見よう天の橋立           セトリン
11 流れてく満天の星月落ちて        極楽院
12  国境ゲート秋風の中            藍
13 松茸を薄く刻んで大家族        セトリン
14  オーバーヘッドで逆転勝利       セトリン
15 友情を確認し合った木曜日       小川さん
16 寄り添っている三毛とペルシャと    極楽院
17 無量寿寺なりひらの花時を越え     ニック
18忘れ物した言い訳の春 セトリン